スクラム研修まとめ④

前回はプロダクトバックログとスプリントについて書きました。
今回は1スプリントの中で行う活動について書いていきます。

まず、スプリントをスタートするにあたって、
今回のスプリントで何をどう作るのかを決める必要があり、
そのための会議を「スプリント計画ミーティング」といいます。

■スプリント計画ミーティング
このミーティングでは下記の事柄を決めていきます。
・プロダクトバックログを分析・評価し、今回どれを作るのか、POと開発チームで合意する
・プロダクトバックログを具体的なタスクに分割する(このタスクをスプリントバックログといいます)
・具体的な実現方法を検討する(あとは作るだけ、という状態まで詳細を詰めます)
・タスク毎に見積を行う(プランニングポーカーを活用)

このミーティングにかける時間は、
1ヶ月のスプリントであれば、8時間が目安です。

計画が決まれば、後はその計画にそってタスクをこなし、
リリース判断可能なプロダクトを作成していくという、
日々の開発作業に入っていきます。

ただ、皆さんよく御存知の通り、
全てが計画通りに進むとは限りません。
スクラムには、日々の作業が本当にゴールに向かっているのか、
を確認するための会議体が用意されており、
それを「デイリースクラム」といいます。

■デイリースクラム
スプリントの目標を達成できるか、どこかに問題がないか、
を検査するために行う日々のイベントです。
・毎日決まった時間に決まった場所で、開発チーム全員で行う
・15分以内で行う
・その日に何をすべきかを共有する
・作業を進める上での問題点を洗い出す
・問題があれば、対策を決める(別途時間を取って行います)

このイベントではタスクボードを活用します。
ホワイトボードを Todo, Doing, Done の3領域に区切り、
スプリント計画ミーティングで洗いだしたタスクを
ポストイットに書いて貼り付けます。
最初は全て Todo にありますが、タスクが進む毎に
Todo→Doing→Done へ移動させることで、
タスクの進み具合を把握できるようになります。

このタスクボードの前でデイリースクラムを行うことで、
開発チーム全員で状況を共有します。

このように日々の作業を行っていき、
リリース判断可能なプロダクトの完成を目指します。

今回はここまでです。
次回はプロダクトが完成した後の活動について書いていきたいと思います。